みなと用語辞典

普段聞き慣れない、専門的な港湾に関わる用語を解説しています。
(出典:数字で見る港湾2017[監修:国土交通省港湾局、発行:(公社)日本港湾協会])


CBC  Car Bulk Carrier

自動車兼撤積船。自動車運搬船の中で自動車のほか、穀物などのばら積貨物の両方を積載する船舶のこと。

CGC  Car Genaral Cargo

混載自動車専用船。自動車運搬船の中で自動車のほか、一般貨物をロールオンロールオフ荷役する船舶のこと。

CIF  cost,insurance and freight

貿易条件の一つで、「運賃・保険料込み条件」のこと。この場合、商品を出荷してから輸入港で荷揚げするまでの費用を売主が負担し、それ以降の費用を買主が負担する取引となる。商品を出荷してから輸入港で荷揚げするまでにかかる代金をCIF価格という。FOB価格に、輸入港までの海上運賃と船荷保険料を上乗せした金額がCIF価格となる。

CIQ

税関(Customs)、出入国管理(Immigration)、検疫(Quarantine)の略で、人や貨物の国際的な移動の際に必要となる手続及びその施設を指す。日本の主要な港湾・空港のほとんどでCIQ 体制が整備。税関は財務省、出入国管理は法務省、検疫は厚生労働省と農林水産省(動物検疫・ 植物検疫)が所管。

シベリアランドブリッジ

日本と欧州、中近東間を、シベリア鉄道により結ぶルートのこと。

シャーシ

自動車の車台のこと。港湾では、特にコンテナを乗せて移動させる台車のことをいう。

シャーシ方式

コンテナヤードにおいて、コンテナを直接置かず、シャーシに載せて置く方式のこと。特殊な荷役機械を必要とせず、荷役による作業の渋滞や運転上の危険がなくなるメリットがある。ただし、コンテナと同数のシャーシを要するために費用がかさむことと、広いヤード面積を確保しなければならない点がデメリットとなる。

シングルウィンドウ

一回の入力・送信で必要な全手続を可能とするもの。輸出入・港湾関連手続については、2003年7月に税関、港湾、動植物検疫の手続など関係6省庁7システムを接続し、1回の入力・送信で必要な全ての手続実施を可能としたシングルウィンドウ化を実現。さらに利用者コード、申請画面及び入力方法の統一や相談など各種窓口の一本化を実現した新たなシングルウィンドウ(府省共通ポータル)を2008年10月に実現。

シーバース

タンカーの係留のように、沖合に桟橋、ドルフィンまたはブイなどの係留施設を設け、陸岸とは海底に敷設したパイプラインにより輸送を行う方法のこと。

新技術情報提供システム (NETIS)

「公共工事等における技術活用システム」によって蓄積された技術情報のデータベース。「公共工事等における技術活用システム」は、民間等からの新技術情報の収集、事前評価、試行、事後評価、さらに有用な新技術の公共工事への活用を一貫して行うしくみ。

純トン数 net tonnage (NT)

総トン数から機関室、船員常用室、バラストタンクなどの船舶の運航に直接供せられる区画を除いたトン数。わが国ではトン税、係船料などの税金や手数料の算出に用いられている。

自動車航送船

海上運送法(1949年法律第187号)による免許又は許可を受けて、自動車航送を行う船舶をいう。通称、フェリー(フェリー・ボート)と呼ばれる。

重要港湾

国際戦略港湾及び国際拠点港湾以外の港湾であって、海上輸送網の拠点となる港湾その他の国の利害に重大な関係を有する港湾。

重量トン数 dead weight tonnage (DWT)

船舶が積載できる貨物の重量を示すトン数で、載貨重量トンとも呼ばれる。貨物船の大きさを示すのに用いられる。

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