みなと用語辞典
普段聞き慣れない、専門的な港湾に関わる用語を解説しています。
(出典:数字で見る港湾2017[監修:国土交通省港湾局、発行:(公社)日本港湾協会])
- はしけ(バージ)
停泊中の船と陸地との間や、離れた2地点間を往復して人や荷物を運ぶためなどに使われる荷船のこと。自分で航行する能力はなく、押し船や曳き船とともに航行する。
- ハンディマックス
中型の 4 万~5万載貨重量トン、これ以下はスモールハンディと呼ばれる。
- バラスト
船の水深(喫水)や、横方向・前後方向の傾きを調整するために船内に搭載する液体または固体のこと。主に海水が用いられる。
- バラ積み船
石炭、鉄鉱石、穀物などの大量な原材料を、大きな船倉に入れて運ぶ船。バルカーともいう。バラ積み船の大きさは、ケープサイズ(15 万重量トンクラス)、パナマックス(6~7 万重量トンクラス)、ハンディサイズ(2~4 万重量トンクラス)などにわけられる。
- バルク
穀物、鉄鉱石、石炭、油類、木材などのように、包装されずにそのまま船積みされる貨物のこと。
- バンニング
コンテナ内に貨物を詰め込む作業のこと。逆はデバンニングと呼ばれる。
- バース
港内で荷役、旅客の乗降などを行うための岸壁、桟橋、ブイ及びドルフィン等施設の船舶係留場所のこと。「船席」ともいう。
- パナマックス
パナマ運河の従来閘門を通行し得る最大船型をいう。通行可能な船の最大幅は 32. 21mなので、型幅としては 32. 2m をとるのが普通であり、この船幅をとった船型がパナマックスと呼称される。この船型の場合、計画満載喫水は一般的に12m前後であり、 6万~9万重量トン程度となる。→ネオパナマックス
- パナマ運河
1914年に竣工した太平洋とカリブ海を結ぶ閘門式運河。かねてより拡張計画があり、2016年に閘門の新設や拡張などが完了した。航海距離は80kmで、従来閘室は長さ305m・幅33.5m・水深12.6m、新設閘室は長さ427m・幅55m・水深15.2mとなる。
- 排水トン数 displacement tonnage
船舶による排水容積に海水の比重を乗じた船舶の大きさを表す単位の一つ。積載可能量を考慮する必要性が乏しい軍艦等の大きさを示すのに用いられる。
- 泊地
港湾内で船舶が安全に停泊することのできる水面のこと。港湾法第2条に定められる港湾施設である水域施設の一つ。
- 背後地(ヒンタ一ランド)
その港湾で取り扱う貨物の大部分の発生源、到着地となっている地域のこと。